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2017年10月14日 (土)

湊かなえ「豆の上で眠る」(新潮文庫)

評価3

 誘拐から2年後に戻ってきた姉は、本物の姉なのか?
 主人公の女性は大人になってもわだかまりが消えない。
 不思議な縁で結ばれた姉妹の物語。
 湊かなえにしてはイヤミス感の薄い作品。

 以下、ネタバレ注意。

 結衣子が小一だった8月のある日、姉の万佑子が行方不明になった。2年後、万佑子が帰ってきたが、風貌が違うことなどから、結衣子は偽物ではないかと疑う。しかし、DNA鑑定で両親の実子であることはほぼ確実だった。
 大学生になった結衣子は、帰省の際、万佑子と別の同年代の女性、遥をみかける。
 結衣子は、戻ってきた万佑子でなく、誘拐される前の万佑子の方が偽物だった可能性に気づき、愕然とする。
 明らかにされた真実は、結衣子の考えていたのとは反対のものだった。万佑子と遥との関係は? そして結衣子の本当の姉はだれ? 実は両親もすべて知っていた真相とは?


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2017年10月 9日 (月)

池井戸潤「ようこそわが家へ」(小学館文庫)

評価3

  銀行から電子部品会社に総務部長として出稿している倉田太一は息子、娘らと4人ぐらし。ある日、駅のホームで割り込もうとする男を注意したところ、家までついてこられ、嫌がらせを受ける。花壇を荒らされたり、車に傷をつけられたり、パンクさせられたり。さらに、家の中から次々と盗聴器が見つかる。一方、会社では、不正を行っているとみられる営業部長と対立する。

 主人公は平凡なサラリーマン。彼が、誰でも実際に遭遇しそうな事件に巻き込まれる。
 ちょっと気弱で、争いを好まず、ヒーローでもなんでもない彼が、家族を守り、職務に誠実であろうとする姿に好感。

 以下、ネタバレあり。

 倉田は、嫌がらせ犯をおびき出すが、息子が刺されてしまう。犯人は捕まったが、息子の知人だった。つまり、当初の嫌がらせ犯とは別人だったのだ。
 その後、倉田は偶然再び出会った嫌がらせ男から、さらなる嫌がらせを受けるが、自宅に設置した防犯カメラの映像から犯人を見つけ出す。
 営業部長の不正も最終的には暴き出す。


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2017年10月 2日 (月)

長岡弘樹「時が見下ろす町」(祥伝社)

評価4

 8話から成る連作短編集。登場人物は、大時計を掲げる時世堂百貨店の関係者だったり、その近隣に住む(あるいは住んでいた)人たち。「時が見下ろす町」というタイトルはそこから来ているようだ。8編は時間をさかのぼって配列されている。ときどき、登場人物が重なるのが、全体に深みを与えている。

 以下、ネタバレあり。

「白い修道士」
 寝たきりの夫新造を持つ女性、和江。孫娘は、和江のある計画を見抜き、巧妙に阻止する。

「暗い融合」
 電車で痴漢の疑いをかけられたデパート従業員、野々村。カウンセリングに通うクリニックの医師と、医師である野々村の妹は同じビルに務めており、不倫関係に陥った。痴漢事件は、その不倫をやめさせようとする、ある者のたくらみだったが。ちょっと無理があるような展開…

「歪んだ走姿(フォーム)」
 女児連れ去り未遂事件の犯人を追う刑事、藤永が駅伝大会の選手にかり出される。監督の雁屋はフォームを変えるよう指導。藤永はアンカーだったが、女児連れ去り未遂事件の目撃者でもあるかばん会社の男性ランナー、野々村に敗れる。野々村が土壇場で踏ん張りを見せた理由とは。

「苦い確率」
 暴力団のフロント企業に務める五木は、ピーナッツアレルギーを持つ。賭博で負け続けた挙げ句、ほかの同僚2人とともに、首をかけたさいころゲームをやらされる。その狙いは、組幹部が、最もツキのないヤツを探し、ボクシング賭博で逆張りをするためのものだった。五木はピーナッツアレルギーのおかげで最後に救われる。ちょっとあり得ない展開か。

「撫子の予言」
 ドラッグストアのバイトをする新井智久の前に現れ、「ちゃんと合わせておけ」と意味不明の言葉を吐いた奇妙な客に、新井は自分の財布から銀行でおろしたばかりの金を釣りとして渡した。直後、新井が訪れた向かいのカフェでこの男らしい人物が千円札を盗んだ。新井の恋人、七波杏子は、同棲を受け入れる代償として、新井に名字を自分の姓に変えるよう求めた。犯人像に気づいた杏子が、犯人のおびき寄せに使った手とは。

「翳った指先」
 級友の門脇から恐喝される中学生の父親は、門脇の父親の会社の警備員をしていたが、窃盗事件を防げずに解雇された。門脇の命令で行った中古ショップの店長を見て、中学生はあることに気づく。コピー機で偽札をつくるが、その狙いは…。これも納得しがたい展開。

「刃の行方」
 拉致された少年、五木は、不良グループの使い走りをさせられていた。少年が通っていたフリースクールの教諭は責任を感じているが、すい臓がんにかかっている。その主治医は五木の父だった。五木の殺害をめぐる手記が教諭に届く。病気を治す最良の方法は病気を忘れることと言う主治医がとった治療とは。

「交点の香り」
 新造はボランティアで時折訪れる児童養護施設の教諭である和江の家に盗みに入ったが、そこへ和江が帰宅する。新造は和恵が盲目だと聞いており、息を潜める。和江は障害者年金を受け取るため、盲目だと偽っていたが、それが発覚するのを恐れ、新造に気づかないふりをする。しかし、2人とも、和江のミスに気づく。さらに、この事件には意外な仕掛け人がいた。

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薬丸岳「ガーディアン」(講談社)

評価4

 主人公の教師が赴任したのは、一見あまり問題のない中学校だが、裏では、生徒たちが組織した自警団「ガーディアン」が生徒たちの不良行為を取り締まり、集団的な無視などの制裁により、問題児らを不登校に追い込んでいた。

 登場人物が非常に多く、ときどきページをめくり返した。じっくり楽しみたい人は人物相関図をつくりながら読むといいと思います。「刑事のまなざし」シリーズの夏目刑事もちょい役で出てくる。

 以下、ネタバレあり。

 途中までは面白かったのだが、実はガーディアンの存在をほとんどすべての教師が知っており、それを黙認し続けた理由がちょっと納得できず、興ざめ。
 また、最後にはみんないい人になってしまうのも…

 ガーディアンのシステムに内部から疑問を持つ子も現れ、主人公の教師秋葉も活動をやめさせようとする。結局、ガーディアンが問題解決につながらないことに気づいた生徒らはガーディアンを卒業する。中学生、高校生にも読んでもらいたい。

 しかし、最後の場面はどう解釈したらいいのか…
 蛇足のような気もする。
 
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貫井徳郎「ドミノ倒し」(創元推理文庫)

評価2

 私立探偵が主役のコメディタッチのミステリーだが、結局事件の全容は分かるものの、めちゃくちゃな内容で、リアリティーのかけらもない。事件は解決されず、主人公や関係者の行く末も不明のまま、投げ出されておしまい。

 以下、ネタバレあり。
 地方都市、月影市の私立探偵、十村に依頼があった。世良朱実という女性の殺人事件で疑われている前山耕一の無実を証明して欲しいという前山の元彼女江上友梨からのものだ。地元の警察署長、新明佑は十村の幼なじみ。

 署長からの情報で、世良の足の裏には故意につけたバツ印の傷があり、かつて起きた大関善郎の殺害事件と同様であることが分かり、十村は大関の事件も調べる。さらに大関は3年前の幼女殺しの「容疑者候補」だったことも判明する。
 十村は、養女に出されていた世良の双子の姉、田ノ浦好美と出会う。世良は東京で結婚詐欺まがいのことを繰り返していたという。
 署長の情報で、小平という大学生がガスを吸って死亡していたことが判明。自殺として処理されていたが、ノートにはバツが書かれていた。小平は当時、ネズミ講まがいのアルバイトをしていたという。
 調査の過程で、警察官からさまざまな妨害が入る。蓋をあけてみれば、警察も含め市民の多くが、犯罪者らに容赦ない人物たちだった…

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2017年9月 1日 (金)

下村敦史「生還者」

評価4

 マスコミが注目している人物なのに、過去の経歴をどこのマスコミも追いかけなかったり、山岳ガイドが磁北と真北のずれを考慮しない初心者級ミスをおかしたり、不自然な設定も。
 また、本筋とは関係ない山道具の説明やうんちくが多いのも、登山入門を読んでいるようで冗長。
 人物設定は、主人公と兄が1人の女性を奪い合ったり、主人公の恋人が信じられないほどいい人だったり、陳腐さも感じさせた。

 とはいえ、おもしろく読めたのは間違いない。4年前の遭難事故の真相はちょっと怖い…

 以下、ネタバレ注意

 増田の兄はヒマラヤの高峰カンチェンジュンガで雪崩に巻き込まれ死亡した。増田が遺品を調べると、ザイルに刃物で細工されたような形跡があった。また、兄は、4年前に山で婚約者の美月を亡くしており、それ以降、登山から遠ざかっていたはずだった。なぜ山に登ったのか…、兄は誰かに殺されたのか…

 一方、雪崩から生還した高瀬は増田らのパーティーに助けを求めたが断られたと記者会見で発表する。高瀬はパーティーの加賀谷だけがその後、パーティーと別れて助けに来てくれたと言う。しかし、その後生還した東(パーティーのメンバー)は、高瀬には会っておらず、加賀谷は遭難しそうになってパニックに陥り、食糧などを持ち逃げしたと批判する。

 加賀谷の妻は加賀谷が登山経験者だとすら知らなかったと言う。加賀谷は「断罪が必要なんだ」と言って山に向かったという。

 自らも登山する雑誌編集者の八木澤恵利奈は増田と共に事件を調べる。

 2人は尾行により、加賀谷の妻が高瀬に札束を渡す現場に遭遇。八木澤はさらに、高瀬が東宅を訪問するのを目撃。高瀬の退出後、東の首つり死体を発見する。高瀬への疑念をふくらませる。

 また、加賀谷は、4年前に、美月が白馬岳で死亡した遭難事故の山岳ガイドだったことも判明する。美月は増田自身が思いを寄せていた女性でもあった。この事故では東の妻も亡くなっていた。このカンチェンジュンガ・ツアーは加賀谷に対する報復の山行であるように思われた。

 やがて高瀬はカンチェンジュンガに向かう。加賀谷の遺体を見つけて証拠隠滅を図ろうとしていると疑った増田と八木澤は高瀬を追い、カンチェンジュンガに登る。

 2人は山中で高瀬に助けられ、共に加賀谷の遺体を発見する。そこで高瀬はとうとう真相を明かす。

 加賀谷は、4年前の遭難について深く責任を感じていたという。

 また、加賀谷のザイルは兄のザイルと同じように切断されていた。兄と加賀谷がアンザイレンしていたことを示していた。兄らの山行は、やはり4年前の遭難に関係したものだったが、それは復讐ではなかった。ただ、加賀谷は復讐されても構わないという思いで参加したという。

 やがて増田は、4年前に、加賀谷が助かり、女性たちが死亡した遭難の真相に思い当たり、慄然とする。

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2017年8月20日 (日)

下村敦史「闇に香る嘘」(講談社文庫)

評価3

 2014年の江戸川乱歩賞受賞作。週刊文春の「ミステリーベスト10」国内部門で2位。「このミス」2015年版では3位。

 主人公が疑念を抱いた出来事や言葉の意味がすべて逆転していく終盤はお見事だが、できすぎの感も。

 以下、ネタバレあり。

 40歳をすぎて失明した村上和久にはシングルマザーの娘と腎臓病の孫娘がいる。検査の結果、村上の腎臓は移植できず、兄の竜彦に依頼するが、残留孤児として長く中国で暮らした竜彦は検査すら拒否。村上は竜彦が27年にわたって兄をかたってきた偽物ではないかと疑う。
 そのころ、村上のもとには不吉な俳句のようなメッセージが連日届く。また、「本当の兄」と名乗る徐浩然という男からの電話も。 村上は兄の正体を調べ始めるが、孫娘が誘拐され、犯人からは、徐浩然の居場所を教えるよう要求される。村上は娘と、孫娘を救出する。川に転落するが、無言の男に助けられた。男は竜彦だった。なぜ竜彦は村上を助けたのか。
 村上は思いも寄らなかった真相にたどり着く。竜彦の正体、自分の正体…。そして見つけた「本当の家族」とは。

 
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佐々木譲「犬の掟」(新潮社)

評価3

 この内容にしては長い。暴力団と反グレとの抗争だとか、人身売買とか、いろいろ出てくるが、実は本質的なところで、こういったことは一連の事件と関係ない、というオチで、がっくりしてしまった。もちろん全く関係がないわけではなくて、犯人や動機に近づくための捜査過程で出てくる重要な情報なのだが、結局のところ、犯行は、犯人が「壊れて」いたからというのが結論だから。
 東京の地理や道路の描写が多いが、車に乗らない私にはさっぱりわからず、冗長でしかなかった。

 犯人を追い詰めた際、死の恐怖を味わった警視庁の警官、波多野。彼を助けたのは同期の松本だった。
 それから7年。暴力団員の射殺体が発見され、蒲田署の波多野らが捜査に当たる。一方、警視庁捜査1課の松本は、過去の事件との類似性から、犯人が警官で連続殺人ではないかとの仮説を基に特命捜査を命じられる。
 

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2017年8月14日 (月)

呉勝浩「道徳の時間」(講談社)

評価2

 第61回江戸川乱歩賞受賞作。

 ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で悪質ないたずらが相次ぐ。路上に置かれ、車にひかれた段ボールの中からうさぎの死体が見つかり「生物の時間を始めます」とのメッセージが見つかる。ある女児は接着剤で鉄棒に手をつけられ「体育の時間を始めます」とのメッセージが。自殺したとみられる名家出身の陶芸家の家からは「道徳の時間を始めます 殺したのはだれ?」との落書きが。

 伏見には、13年前に鳴川第2小で起きた殺人事件についてのドキュメンタリー映画の撮影の仕事の依頼が来る。同小の講堂で講演中の元教師・正木が、教え子だった向に殺害されたとされる事件。向は犯行を否定せず、無期懲役の判決に服している。向は動機を明らかにせず、法廷でただ一言「これは道徳の問題なのです」と言っただけだった。映画の女性監督、越智は、撮影の過程で、事実をねじ曲げるような取材を進めていく。

 向の動機は? 越智の正体は? いたずらと正木殺害の関係は? いたずらには伏見の小学生の息子もかかわっているのか?

 読み進めて行くには面白いが、明らかになる向の動機にはがっかり。巻末の乱歩賞講評にも出てくるが「驚愕」というより「脱力」。とうてい理解不能な動機で、それは、信じ難いような向の境遇によって説得力を持たせようとしているようであるが、失敗といえるだろう。

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2017年8月 6日 (日)

薬丸岳「ラストナイト」(実業之日本社)

評価4

 菊池の居酒屋「菊屋」の常連だった片桐は菊池の35年来の友人だが、刑務所生活を繰り返している。片桐はかつて菊屋に因縁をつけた暴力団員を刺して逮捕されたことをきっかけに生活が乱れ、顔に豹柄の入れ墨をしていた。また左手は義手。
 片桐の今、過去について、各章ごとに違う人物の視点から語られる構成。

 第一章は菊池。第二章は、片桐の最後の事件の弁護士。第三章は片桐の娘ひかり。第四章はかつて片桐がけがを負わせた暴力団員、梶原の妻。第五章は菊池の店の常連客。

 片桐が30年以上、日本全国で罪を繰り返しては服役するという生活を繰り返してきたのはなぜなのか、なぜ顔全体に奇妙な入れ墨をしたのか。

 最後に明かされる片桐の人間像が圧巻。

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«深木章子「交換殺人はいかが? じいじと樹来とミステリー」(光文社)