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2011年6月22日 (水)

貴志祐介「悪の教典」文芸春秋

 評価5。評判に違わぬ面白さ。

 人気教師蓮実は天才的な知能を持ちながら、人との共感能力の全くないサイコパス。問題解決の選択肢として殺人もいとわない。そんな生活をしているうちにちょっと歯車が狂って生徒全員を殺さなければならなくなって…。

 全員殺害に着手し始めたあたりから、分刻みで物事が進行するのですが、冗長な感じがしてくる。それが少しかったるいのですが、楽しめるのは間違いないでしょう。

 読んでいて、芥川龍之介の「大導寺信輔の半生」(青空文庫で読める)を思い出した。読んだのが随分前なので間違っていたら申し訳ないのですが、この主人公もまた頭がよく、いい子を演じながら心の中では大人をばかにしています。未完なのが非常に残念。芥川だったらこういう人物の生涯をどう描くのか興味があります。

 もう一つ思い出したのは高見広春の小説・映画「バトル・ロワイヤル」。これは中学生で、誰か1人が全員を殺すのではなく、互いに殺し合うのですが、殺害態様の残虐さや、生き残った生徒の数をカウントダウンしていく様子は「悪の教典」と同じ。

 貴志作品で言えば「青の炎」。共通点は、やはり主人公が犯罪を犯す点ですが、「青の炎」の主人公の犯罪は、家族を守るための「正義」として描かれているのに対し、「悪の教典」では、やりすぎ主人公に共感できないところでしょう。

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