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2011年7月18日 (月)

貫井徳郎「灰色の虹」(新潮社)

評価4

 無実の罪を着せられ、恋人も家族も失った男の復讐の物語。自白を強要した刑事、冷徹な検事、やる気のない弁護士、判決を出した裁判官が次々と殺されていく。次に狙われるのは、男を目撃したと裁判で証言した証人。

 男を追う刑事もまた、恋人を殺害された事件で「復讐」の思いを胸に秘め、男の気持ちを理解しそうになりながら、刑事として「復讐は許されない」と葛藤する。

 事件現場での男の目撃情報は途絶え、刑事はこの復讐が天意なのではないかとすら思い始めるのだが…。

 殺されていく人物が、いずれも悪意はないのに結果として、1人の青年とその家族らの人生をめちゃくちゃにしてしまうという構図は、個人の小さな行動が積み重なって幼児の死を導いてしまう同じ著者の「乱反射」(朝日新聞出版)に似ている。冤罪を背負わせれた者とその家族の苦しみと、冤罪の構造を描いた重厚な佳作。

 (以下、ネタバレ注意)

 犯人の男が出所後、母親と縁を切って復讐に乗り出した後、警察が母親を全くマークしなくなってしまうなんて実際にはあり得ない。何らかの接触がある可能性を考えて張り込みを続けるのが常道だと思う。

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