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2012年2月10日 (金)

東野圭吾「あの頃の誰か」(光文社文庫)

評価2

 これまで単行本化されていなかった「わけあり物件」(筆者)を集めた短編集。バブルのころに書かれた作品で、アッシー、メッシーという言葉が出てきたり、ポケベルが登場する代わりに携帯電話はどでかいやつが出てきたり。

 お気軽に読めるかわり、深みはない。これが東野圭吾だと思ってもらっては困る。

 以下、ネタバレあり。

「シャレードがいっぱい」

 弥生は、デートに遅れた恋人の北沢孝典の家で孝典の死体を発見。「A」と読めるダイイングメッセージが残され、部屋は荒らされていた。孝典は中瀬家の遺産相続にからみ、遺書を盗み出したとみられた。弥生の家にも侵入の形跡が。中瀬の息子と娘は、弥生が遺書を持っているとにらんで攻勢をかけてくる。弥生はふとしたことから遺書の隠し場所を発見。「A」の謎をとき、犯人を罠にかける。

「レイコと玲子」

 雨の夜、公衆電話で電話をかけようとしていた前村哲也がナイフで殺害される。刺したのはレイコという16歳の少女。哲也を、姉のように慕っていた早苗の恋人と勘違いし、早苗をとられると思って刺したようだ。しかし、実際には哲也と早苗は面識もない。「愛人ができ、哲也と分かれようとしていた妻加津子と愛人が全てを仕組んだのではないか」とレイコと偶然知り合った弁護士葉子は考える。レイコは二重人格とみられ、葉子は、罪に問われることはないと考えるが…。ラストでちょっとだけぞくぞく。

再生魔術の女」

 根岸は産婦人科に勤める中尾章代から養子の斡旋を受けたが、中尾は根岸がかつて結婚の邪魔になって殺害した女性の姉だった。中尾は女性の体内に残っていた精液と自分の卵子で子供をもうけていた。今日、譲り受けた養子はその子だという。最後にオチ。

「さよなら『お父さん』

 飛行機事故で平介は妻暢子を失った。しかし、実際には、やはり同時に事故に遭った娘加奈江の体に暢子が乗り移っていた。後の作品「秘密」の原点がここにある。

「名探偵退場」「女も虎も」「眠りたい死にたくない」の三作はコメントしない。

「二十年目の約束」

 亜沙子は照彦で結婚したが、照彦は子供はつくらないと宣言していた。カナダへ赴任したが、照彦は友人もいない地で寂しくなり、自殺を図る。照彦は2週間の休暇をとり、亜沙子と一時帰国するが、一人で故郷に出掛けた。亜沙子は後を追う。そこで亜沙子は、20年前に照彦の友達の女の子が殺害された事件のことを知る。照彦は事件の責任を感じていたが、女の子の両親を訪ねた亜沙子は、父親から、ある封筒を預かる。

 この短編集の中では、私として最も好きな作品。

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