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2012年5月 2日 (水)

道尾秀介「ラットマン」(光文社文庫)

評価3

 姫川ら4人は高校時代からのバンド仲間。ただ、紅一点だったひかりは妹の桂にドラマーを引き継いでいる。

 姫川が小1の時に小3の姉が2階から転落して死亡している。一方、練習中のスタジオでひかりが大型アンプの下敷きになって死亡した。

 この2人の「姉」の死をめぐる謎が物語の中心で、姫川と家族との関係、ひかりや桂との関係が人間ドラマとして添えられる。

 最後にひかりの死の真相が明らかになった後、23年前の姫川の姉の死の真相も明らかになる。誤解と、愛する者を守ろうとする優しさが、二つの事件に共通していた。

 おもしろいのだが、道尾秀介のミスリードはいつものことながらやりすぎで、うまさを感じさせない。事件の真相は、そこにたどり着く過程を楽しませずにあっけなく語られてしまう。姫川が姉の死の真相に気付くのも唐突。何の必然性もなく、物語を美しく終わらせるための予定調和のように思える。

 268ページの最後の2行。「ライブの日―何かよくないことが起きるのではない。ふと、そんな気がした。」とあるが、「何かよくないことが起きるのではないか」でなければならないところ。

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