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2013年1月 1日 (火)

東野圭吾「虚像の道化師」(文芸春秋)

評価4。

 湯川学、草薙俊平、内海薫が活躍する「ガリレオシリーズ」の4作短編集。

 以下、ネタバレあり。

「幻惑(まどわ)す」
 ビル5階の新興宗教の道場の窓から、幹部の男が転落死した。教祖が不正を暴こうと「送念」していたさなかの出来事だった。「送念」を受けた者は体が熱くなるような間隔を覚えるが、それは電子レンジのような機械を使った細工だった。

「心聴(きこえ)る」
 病院で突然暴れだした男を取り押さえた刑事草薙が刺された。男は幻聴のせいだと供述した。男の会社では、不倫相手が自殺した部長がしばらく前に転落死し、ほかに幻聴に悩む女子社員がいる。音声を脳に聞かせる特殊な機械を使っての犯行だが、筆者が注釈しているとおり、現時点で開発されていない機械を持ち出すのはミステリーとしてはルール違反だろう。

「偽装(よそお)う」
 大学時代の友人の結婚式のために山中のリゾートホテルを訪れた湯川と草薙。大雨で道路が寸断され、麓とは行き来ができなくなる。こうした中、近くの別荘で作詞家夫婦が死んでいるのが見つかった。作詞家は散弾銃で胸を撃たれていたが、湯川は、ロッキングチェアから遺体が落ちていないのを疑問に思う。作詞家夫婦の娘が遺体の第1発見者。湯川は、遺産相続のため、夫婦の殺害時刻を逆にしようとした娘の細工に気付くが…

「演技(えんじ)る」
 劇団の演出家が自宅で、芝居で使うナイフで殺害された。元恋人の女性に嫌疑がかかるが、女性はなぜ、ナイフを持ち去らなかったのか。携帯電話を使ったトリックはいとも簡単に暴かれるが、動機などは判然としない。湯川は、あえてこのナイフを残しておくことの女性にとってのメリットに気付く。それは真の凶器を隠すことが目的。真犯人をかばったのは女優として殺人犯の気持ちを味わいたかったからだった。

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