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2013年5月19日 (日)

湊かなえ「母性」(新潮社)

評価3

 各章は「母性について」「母の手記」「娘の回想」からなる。

 「母性について」は、女子高生が転落した事故?自殺?をめぐる母親に発言に違和感を覚えた教師の語り。「母の手記」は自殺を図った清佳(上の転落の高校生とは別人)の母の手記。「娘の回想」は清佳のモノローグ。

 「母の手記」を読むと、この母が一生懸命娘を育てているように見えるが、「回想」を読むと、「手記」には書かれていない虐待などが出てくる。母は娘を愛しているつもりだが、娘は愛されていないと感じて、愛されようとけなげに努力している。そういう大きなすれ違い、断絶が痛ましい。

 でも最後はみんなが許し合って、なぜか、まあるく治まってしまうというのは、蛇足では?

 以下、ネタバレあり。

 清香の母は、母親に愛され、母親を愛して育ち、田所という男性と結婚し、清佳が生まれる。自分の母親のように清佳を育てようとするが、清佳は母に好かれようと、親の顔色をうかがう子どもになる。

 3人で暮らしていた家が台風と火事で被災し、泊まりに来ていた清佳の祖母と清佳が危機にひんすると、清佳の母は清佳よりも祖母の方を助けようとするが、祖母は、清佳を助けさせようと自ら命を絶つ。

 移った田所の自宅では義母にいびられる。清佳は母を助けようとするが、そのことがかえって母を窮地に追いやる。清佳は田所の愛人から、祖母が自殺したことを聞き、自殺を図る。

 田所はそれ以来、家を出るが、十数年後に戻ってくる。清佳は父を許す。

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» 「母性」湊かなえ [粋な提案]
私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました。 「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」著者入魂の、書き下ろし長編。持つものと持たないもの。欲するものと欲さないもの。二種類の女性、母と娘。高台にある美しい家。暗闇の中で求めていた無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身なのだから。母の願いだったから。心を込めて。私は愛能う限り、娘を大切に育ててき...... [続きを読む]

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