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2013年11月20日 (水)

湊かなえ「望郷」(文芸春秋)

評価3

 6編から成る短編集。いずれも白綱島という瀬戸内海の島を舞台にしている。
 それぞれいい話だが、小粒。

「みかんの花」
 高校生だった25年前に失踪して作家になった姉が突然、故郷の白綱島に戻ってきて、吸収合併される白綱島市の式典に出席した。
 父の死後、母は放浪青年を家に住まわせ、ミカン狩りの手伝いをさせていたのだが、その青年とともに姿を消したのだ。
 「わたし」が、姉とその幼なじみの会話から、姉がその青年を殺害したと推測すると、姉はあっけなく認めた。青年がミカン畑の売却収入を狙っていたに気づき殺害したというのだが…

「海の星」
 「わたし」の父は、「わたし」が小6のとき失踪した。釣りをしているときに出会った「おっさん」と親しくなり、おっさんは頻繁に我が家を訪れるようになった。おっさんは、父が既に死亡していると母を説得しようとする。3年たっておっさんは花を持ってやってきた。私は、母に結婚を申し込もうとしたと思い、母も怒る。大人になった「わたし」の元に、おっさんの娘からはがきが届いた。娘に会うと、おっさんははじめから父の死を知っていたと言う。

「夢の国」
 封建的な祖母が支配する家で「私」は、東京のドリームランドに行くのが子どものころから夢だったか、かなえられずにいた。母校の高校での教育実習に、元同級生の実習生の男に車で送ってもらった「私」は、門をくぐった直後、引き返し、その男と食事し、ホテルに行く。その理由は…

「雲の糸」
 「僕」の母親は、暴力をふるう父を殺害して服役した。そのため、「僕」はいじめられて育ったが、歌手として成功した。「僕」をいじめていた地元の企業の息子が創業50周年のパーティーに来るよう電話をかけてきた。姉はその企業に雇われており、断れない。島でのパーティーでさんざん嫌な思いをして帰宅した「僕」は母が自殺しようとしていたことを知り、岩場から海に転落する。命を取り留めた「僕」に姉は、母が父を殺害した本当の理由を教える。

「石の十字架」
 「わたし」は小五のとき、父が自殺し、母親とも離ればなれになって島で祖母と暮らし始めた。両親について悪い噂がたち、阻害されていた「わたし」と友達になってくれたのは、貧しくてやはり孤独なめぐみだった。島に残る隠れキリシタンの伝説。「わたし」とめぐみは、石に彫られた十字架を探し当て、願い事をする。大人になった「わたし」は、台風で、娘と家に閉じ込められてしまう。やがて助けが来た。通報してくれたのは…

「光の航路」
 亡くなった父が教師だった「僕」は小学校の教師になった。いじめ問題に悩み、火事で入院した「僕」を、父の教え子だった男性が訪ねてくる。男性も教師になっていた。男性は、自分がいじめられ、父に助けられたことを打ち明ける。

 

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