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2013年12月30日 (月)

中嶋博行「新検察捜査」(講談社)

評価4

 乱歩賞受賞作「検察捜査」に続き「違法弁護」「司法戦争」などリーガルサスペンスを書いてきた著者の久々の長編。14年ぶりだとか。ずっと新作を楽しみにしてきたのに、全然出ず、もう書かないのかと思っていましたが、復活。今後も執筆を続けてほしい。

 以下、ネタバレ注意。 

 「検察捜査」の主人公の女性検事、岩崎紀美子が今回も主役。
 バイト先の女性を殺害しその心臓を食べた17歳の少年の初公判が行われている時、同じ裁判所で、診療報酬法違反で起訴された医師が射殺される。少年は心神喪失で無罪になり、医師射殺の犯人は捕まらない。
 岩崎は、医療施設に収容された少年の経過観察と、射殺事件での警察指揮を任された。
 岩崎は、医師が向精神薬の処方箋を大量に暴力団員に出していたことを突き止め、暴力団員を逮捕するとともに、組事務所を捜索するが、薬は出てこない。暴力団員は、薬は入手後、医師に渡して金をもらっていたと自白する。
 岩崎は暴力団員の弁護人だった弁護士に会うが守秘義務を盾に情報を聞き出せない。その夜、弁護士が殺害された。そのころ、女性の心臓が食べられる同様の事件が発生する。
 尾行されていることに気づいた岩崎は尾行の男をとらえるが、警視庁警備課の巡査で、圧力により釈放させられてしまう。
 岩崎は、警備課の特殊部隊SATが、医師射殺に使われた特殊な銃を保管している可能性を思いつき、武器の保管庫にあたったところ、当該の銃が貸し出され、後に廃棄処分になっていたことが判明する。
 岩崎は廃棄処分を決めた警察庁警備総局の装備調達部、永井次長に会いに行き、「宣戦布告」する。
 やがて、少年が収容している病院の副院長と、殺害された医師が、医学生時代の同級生で、投薬によって患者の精神の支配をたくらんでいたことが分かる。
 岩崎は少年に会い、2件目の女性殺害も少年の犯行と確信する。
 事件の背後では、一部の高級官僚のネットワーク「浄化槽委員会」が犯罪を減らすための新たな社会防衛システムを構築しようとしていた。岩崎は、社会実験が始まった国民共通番号制度が関係すると推測する。
 浄化槽委員会と副院長は岩崎の抹殺に向けて動き出す。
 岩崎が情報提供を頼んでいた衛生省の役人が岩崎を呼び出し、銃を突きつける。彼こそが黒幕の一人だった。役人は全容を明かす。国民共通番号制度で犯罪歴も管理し、社会が、いったん犯罪を犯した者を徹底的に監視する社会をつくろうとしていたのだ。
 岩崎を陰で警護していた刑事が現れるが、SATの警官に殺害される。岩崎はSAT警官を仕留めるが、娘を祖父宅に預けに行こうと車に乗ったところを、少年に襲われる。 

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