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« 映画「生きてこそ」(1993年、米国) | トップページ | 木村榮一「ラテンアメリカ十大小説」(岩波新書) »

2015年4月19日 (日)

薬丸岳「神の子」(上・下、光文社)

評価4

 ネタバレ注意

 親の育児放棄で戸籍も与えられず、学校にも行かなかった博史は、抜群の知能指数を持ち、謎の組織を率いる室井に拾われて組織的な詐欺行為を行っていた。室井は組織の部下、伊達を通じて、忠誠心を試すため、博史に、唯一の親友、稔を殺すよう指示するが、博史は反旗を翻し、少年院に入る。
 博史の能力を買う室井は少年院に人を送り込んでまで博史を連れ戻そうとするが失敗する。
 少年院を出た博史は、少年院の教官である内藤の紹介で工場を経営する悦子と娘の楓の家の世話になりながら、大学に入り、能力を生かし、同じ大学の為井や夏川唱子らと会社を興し、成功する。
 しかし、工場が放火され、会社も窮地に立たされる。その背後には室井がいた…
 

 薬丸作品にありがちなことだが、ある境遇の人物が主人公の場合、実はこの人も似たような境遇、実はあの人も…というのがリアリティーを失わせてちょっと残念。室井の組織だけならともかく、室井がもともと属していた組織にまで話が大きくなっていくと、さらに現実味がなくなっていく。
 
 しかし、最初はどうしようもなく悪い連中ばかり登場するにもかかわらず、人間的な感情を一切持たなかった博史が良き仲間や身元引受人に出会い、(表には出さないものの)変わっていき、最後に救いや希望があるのもまた、薬丸らしい良作。

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