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2016年3月13日 (日)

長岡弘樹「線の波紋」(小学館)

 評価3

 非常によく練られたストーリー。しかし、余分なエピソードも多くて、すっきりと読めない。
 登場人物たちに、ちょっと理解しがたい行動もあって、事件の解決としては納得できるのだが、物語全体としてストンと落ちてこない。

 以下、ネタバレ注意

「談合」
 白石千賀の娘、真由は1カ月前に誘拐されたまま。夫の哲也は倒れ入院した。千賀は役所の仕事に復帰し、溜池工事の入札を数日後に控えていた。警察を名乗る男から連日「真由が死体で見つかった」とのいたずら電話がかかる。いたずら電話をかけていた人物は…。一方、夫の親友、小塚が溜池工事の談合について電話で話しているのを聞く。千賀は入札の関連書類を小塚に見られたと感じる。千賀は自殺を図るが、ぎりぎりのところで助けられる。助けたのは、真由が連れ去された現場で目撃された男と同様の特徴を持った男だった。やがてその男、鈴木は殺人事件の被害者になり、その一カ月後、真由が見つかる。小塚から電話について説明を受けた千賀は、いたずら電話をかけた人物の意図に気づく。

「追悼」
 鈴木はある会社の経理担当。同僚で友人の久保は半年にわたり横領を繰り返し、鈴木に指摘される。鈴木はその後殺害された。2人が勤める会社支社の支社長は警察出身で、横領などに厳しく目を光らせて、密告を奨励していた。久保は鈴木の携帯電話で、支社長名のメールを見つける。密告されたと考えた久保は、上司の指示で横領に荷担していたと支社長に打ち明ける。しかし、久保は、メールの差出人は支社長でなく、鈴木の身近なある人物だと気づく。鈴木の死に顔はなぜか笑っていた。

「波紋」
 刑事である渡亜矢子は真由の誘拐事件の捜査に当たっている。元刑事が園長を務めるグループホームで働く女性の息子と交際している。真由から犯人像や、監禁場所から見えた風景を聞き出し、容疑者を突き止める。容疑者はグループホームの女性で、誘拐を目撃した鈴木を殺害したことも自供するが…

「再現」
 誘拐を自供した女性の視点から描かれる真相。犯人は女性の息子。驚いた女性は、言葉を覚え始めたばかりの真由に、虚偽の証言をさせようとした。しかし、女性と息子の顔が非常に似ていることがあだになる。息子は女性の顔を見て誘拐犯にたどり着いた鈴木も殺害していた。
「エピローグ」
 ちょっとした感動が用意されています。
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