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2016年5月 2日 (月)

米澤穂信「王とサーカス」(東京創元社)

評価3

 事件が起きるまでが長い!と思っていたら、入念に仕組まれた伏線だらけでした。

 日本の一ジャーナリストがネパールの大事件のどんな真相にどんな風にたどり着くのかと思っていたら、そういう話ではなかった。そういう意味で、非現実的な物語ではなく、ちょっと安心した。

 ジャーナリストにとって、伝えることの意味と同時に、伝えないことの価値を考えさせる作品。ただ、最後に意外な真相を語る人物の語る動機にはあまり説得力を感じなかった。

 以下、ネタバレ注意。

 2001年、新聞記者を辞めたばかりの太刀洗万智は、雑誌社から請け負った旅行記事の事前取材でネパールに滞在中、皇太子が国王ら王族を多数殺害する事件に遭遇する。雑誌社から王族殺害事件の仕事を取り付けた太刀洗は取材を始めるが、事件当日に王宮にいた軍人にインタビューを断られた翌日、その軍人の遺体を発見する。背には「密告者」という文字が刻まれていた。

 太刀洗は記事の中にこの軍人殺害を盛り込むべきか迷い、調べる。事件と関係があるなら、遺体写真は世界的スクープになりうる。しかし、王宮事件と関係がなければ誤報同然だからだ。

 太刀洗は殺害の犯人にたどり着くが、さらにその先には別の真相があった。遺体を殺害現場から運び、「密告者」という文字を刻んだのは別の人物だった。そして、その意図は、太刀洗の存在そのものに関係していた。太刀洗を陥れようとする奸計だった。なぜそんなことをしようとしたのか…

王とサーカス [ 米澤穂信 ]
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