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2017年1月15日 (日)

長岡弘樹「赤い刻印」(双葉社)

評価3

 「傍聞き」以来、短編に定評のある著者の4編から成る短編集。
 どれも、周到な伏線を最後に回収する手腕はお見事。読みやすくておもしろいのだが、強いインパクトはない。

 以下、ネタバレあり。

「赤い刻印」
 新聞記者を目指す中3の菜月は、5年前に起き、時効が迫る傷害致死事件を捜査している刑事の母啓子から、啓子の産みの母が存命と聞き、会いに行く。しかし、次の週に会いに行くと、祖母は逮捕されていた。決め手は指紋。なぜ、啓子は犯人の指紋が、自分の母親の指紋だと気づいたのか。母子の絆が深かった故の犯人逮捕だった。

「秘薬」
 脳内の血腫により記憶障害になった医大生、千尋は、脳神経外科の医師である久我教授に日記をつけるよう命じられる。千尋は薬理学の試験のため、薬の名称と効能を暗記する勉強に執着するが、一方で、死を考える。大学病院に入院していた元薬学部生のさやかのアドバイスで、薬の名称を一覧にしてバインダーに挟む。そのバインダーに千尋は日記を書くが、ルーズリーフが入れ替わっていることに気づく。久我はなんのためにそんなことを? 久我の意図に気づいた千尋は、たばこ好きの久我に、ある恩返しをする。

「サンクスレター」
 小学生の息子、大輝が自殺した真相を知るため、医師である父、葛木はスタンガンを手に教室に乗り込んで、同級生を人質にとる。教師、万友美は、ある可能性に気づき、事件を解決する手段を講じる。最近、肝臓の移植手術を受けたばかりで、いじめに遭っている芳也を一人、人質として教室に残したのだ。葛木には、本人も気づいていないが、芳也をどうしても傷つけられない理由があった。万友美は、黒板に書かれた芳也の漢字の間違いを見せることで、それを葛木に気づかせる。

「手に手を」
 高齢で寝たきりの母と知的障害のある弟の世話で疲れ切り、人生をすりへらす「わたし」。医師の蝦原が往診に来て、母親の寿命はあと1カ月だと言う。その後、「わたし」は歩道橋の階段でつきとばされたり、風呂の手すりが外れておぼれそうになったりして、弟を疑う。蝦原は、蝦原の言葉に着想を得たいたずらだと言うが、「わたし」は、弟が、蝦原の言葉を真実にすることで、姉を励まそうとしていたのだと気づく。

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