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2017年4月 2日 (日)

貫井徳郎「壁の男」(文芸春秋)

評価3

 栃木県のある街で、稚拙な絵を壁に描いた民家が多数出現。フリーライターが取材に乗り出す。絵を描いた男性の素性・経歴が現在から過去にさかのぼる形で徐々に明らかになっていく。
 ライターは途中で取材をあきらめ、男性の素性・経歴は結局、筆者の手で明かされる。
 男の人生や、絵を描くようになった理由はわかるのだが、なにか物足りない読後感だった。

 以下、ねたばれあり。

 絵を描いたのは塾を経営していた伊苅。きっかけは、母を亡くし、自宅に併設した教室(かつて母のアトリエだった)の内部に描いたものだったが、周囲の民家に頼まれて外でも描くようになったという。頼んだのは子どもを亡くした父親、ショッピングモールの進出を警戒する雑貨屋など。決まって女の子が現れる。かつて伊苅は娘の笑里を小児がんで亡くしていた。

 伊苅の妻は学生時代のあこがれの人だった。しかし、その女性、梨絵子は学生時代から次々と恋人を代えていた。卒業後、何年もたって偶然出会った2人はつきあうようになるが、梨絵子はやはりまた別の男性ともつきあい始めた。事情を打ち明けられた伊苅は梨絵子を許し、結婚する。しかし、娘の病気と共に梨絵子は再び、恋人をつくった。気づいた伊苅と娘を置いて、梨絵子は家を出た。

 伊苅の母は中学の美術教師で、二科展にも入選する腕前だった。伊苅の中学時代、伊苅の父はその能力に嫉妬し、酒におぼれるようになる。伊苅は絵が下手なことに劣等感を持ち、やはり絵のうまい級友に嫉妬した過去があった。

 大学卒業後、就職して3年がたったころ、子会社の澤谷という男と知り合う。同い年で気が合い、澤谷の妻も含めて友人づきあいをするようになる。澤谷家には娘、笑里が生まれた。伊苅はやがて、梨絵子とつきあい始め、澤谷夫妻にも紹介する。しかし、澤谷と妻は交通事故で亡くなる。伊苅は、梨絵子と結婚して笑里を養子にする決意をする。伊苅が笑里のために絵を描くと、笑里が大喜び。今後も笑里のために絵を描こうと決める。

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