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2017年8月14日 (月)

呉勝浩「道徳の時間」(講談社)

評価2

 第61回江戸川乱歩賞受賞作。

 ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で悪質ないたずらが相次ぐ。路上に置かれ、車にひかれた段ボールの中からうさぎの死体が見つかり「生物の時間を始めます」とのメッセージが見つかる。ある女児は接着剤で鉄棒に手をつけられ「体育の時間を始めます」とのメッセージが。自殺したとみられる名家出身の陶芸家の家からは「道徳の時間を始めます 殺したのはだれ?」との落書きが。

 伏見には、13年前に鳴川第2小で起きた殺人事件についてのドキュメンタリー映画の撮影の仕事の依頼が来る。同小の講堂で講演中の元教師・正木が、教え子だった向に殺害されたとされる事件。向は犯行を否定せず、無期懲役の判決に服している。向は動機を明らかにせず、法廷でただ一言「これは道徳の問題なのです」と言っただけだった。映画の女性監督、越智は、撮影の過程で、事実をねじ曲げるような取材を進めていく。

 向の動機は? 越智の正体は? いたずらと正木殺害の関係は? いたずらには伏見の小学生の息子もかかわっているのか?

 読み進めて行くには面白いが、明らかになる向の動機にはがっかり。巻末の乱歩賞講評にも出てくるが「驚愕」というより「脱力」。とうてい理解不能な動機で、それは、信じ難いような向の境遇によって説得力を持たせようとしているようであるが、失敗といえるだろう。

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