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2018年1月 7日 (日)

柚月裕子「検事の本懐」 (宝島社文庫 )

評価4

 地方勤務の若い検事、佐方貞人を主人公とする5編から成る連作短編集。「事件をまっとうに捜査するだけ」という佐方の真摯な捜査姿勢に打たれる。読み進めるうちに、佐方のルーツが浮かび上がってくる。
 ただ、佐方の周りの警察官や検察上層部の捜査があまりに杜撰で、佐方のすごさというよりは、周囲のアホさ加減が引き立ってしまう。

「樹を見る」
 連続放火事件の容疑者が逮捕されたが、容疑者は、犠牲者が出た一件だけは犯行を否認。佐方は独自に捜査し、この一件だけは別の犯人の犯行であることを見破る。

「罪を押す」
 出所したばかりの男が腕時計を盗んだとして逮捕された。男は自供しているが、佐方は、男の息子の手紙から、えん罪を疑う。

「恩を返す」
 高校時代の同級生だった女性から佐方に12年ぶりに連絡があった。警察官に脅迫されているという。佐方は郷里の広島に戻り、悪徳警察官と対峙する。佐方の子ども時代、高校生時代が明かされる一編。

「拳を握る」
 佐方は、東京地検特捜部の疑獄捜査の応援に駆り出される。上層部の意向とは違った捜査結果を提出し、担当を外されるが、正しい見立てを進言。上層部の手柄として捜査は結実する。

「本懐を知る」
 横領で投獄され、死亡した佐方の父を巡る真相が明らかになる。佐方の父は、かつて恩を受けた建設会社社長の死後、その遺産を横領した罪で実刑判決を受け、獄中で死亡した。起訴猶予か執行猶予に持ち込むことは可能だったにもかかわらず、裁判で一切、弁明しなかった。その理由とは。

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